製造業には欠かせない品質管理システムは、製造手順やチェック項目が変更になることも多く、手書きによる紙での管理、対応が多く存在していました。手書きでは、破損したり、汚れたりといった物理的なデメリットがあるだけでなく、ラインに異常があったときの通知がリアルタイムで通知されず異常対策に時間がかかっていました。

事業所内1ラインで試験導入

・汎用サーバー1台
・汎用10インチタブレット端末20台（ライン作業者入力用13台、管理者用7台）
・無線アクセスポイント3ヵ所

①ユーザーがQC工程表をエクセルで作成し、サーバーで保管するとシステムが更新状況を監視し、アップロードされたQC工程表が自動的にPDF化される

②現場のタブレット端末や事務所のパソコンでは、ブラウザーがあればPDF化されたQC工程表をどこでも閲覧できる

①何千種類もあるチェックシートのパターンをユーザー自身がエクセルで自由に作成、システムがチェックシートの入力フォームを自動的に生成する

②チェックシートから入力された値から異常を検知し、異常が発生している場合はラインのあんどん画面に表示したり、管理者の携帯端末にメール通報する

タブレット端末に品質情報を入力することで、品質管理工程の全てを見える化し、異常はリアルタイムに削除通知できるようにしました。また品質管理の手順やチェック項目は、しばしば変更になるため、誰もが扱えるエクセルでの変更が、そのままWEBブラウザーの入力に反映できる仕組みをつくりました。

品質情報を入力する端末は、ユーザーの希望に対応し、タブレット端末以外でも利用できる様ウィンドウズ8のタブレット端末を採用しました。

品質管理工程の見える化、データ化、ペーパーレス化により、ラインの改善が格段にスピードアップし生産性の向上に繋がりました。
品質管理工程だけでなく、生産実績、ラインの稼動状況管理など、製造業のすべての工程の「見える化」に応用可能です。
システム変更には、エクセルからWeｂブラウザー入力画面に変更するソフトを立花エレテックで製作し導入。数千種類の画面フォーマットをつくりだすことができます。

また、製造現場の新人教育についても、異常を察知してすぐに指導ができるようになったことも利点が大きいとの声を頂いています。