事例詳細 データを表やグラフに

  • 製造

見える化

  • 機能改善
  • コスト削減

樹脂成型品メーカー 製造ラインで集めている多様なデータをリアルタイムでグラフや表にして〝見える化″!各所のPLC(プログラマブル・コントローラー)で集めているバラバラのデータを統合、BI(ビジネス・インテリジェンス)ツールでグラフや表にし、製造工程をリアルタイムに分析

課題

  • 各所のPLCがデータを収集しているが、バラバラに貯めているだけ
  • 一定期間でデータを取り出して単純分析しているだけ
  • リアルタイムに分析して改善に役立てる方法がない

導入効果

  • データを統合してひとつのデータベース
  • 分析用パソコンとBIツールでわかりやすいグラフや表
  • 品質や生産状況の分析をリアルタイムで大型モニターにも表示

導入の背景・課題

PLCで収集しているさまざまなデータをリアルタイムに役立てる方法はないか

樹脂成型品の原材料を製造している工場から相談がありました。

「多数のPLCでラインを制御しデータ蓄積しているが、集めたデータは一定期間で取り出して表計算ソフトで分析しているだけ。なんとかリアルタイムで活用する方法はないか」というものでした。


導入システムの概要

PLCのデータはそれぞれの場所に分散して存在しているため、まとめて分析できる状態になっていませんでした。まずはデータを統合すること、そして、データを表やグラフにできるBIツールを導入することをご提案しました。

個々のPLCが収集しているデータを、統合する収集用PLCを設置、ゲートウェイパソコンでデータを集約し、ひとつのデータベースにします。分析用パソコンにウイングアーク1st社製BIソフト「モーション・ボード(Motion Board)」を導入し、さまざまなデータ分析を可能にしました。

システム構成図

導入のポイント

工程内には4台のPLCが使用されていましたが、メーカーが複数あり、情報を統合するのは簡単ではありませんでした。立花エレテックには、メーカー混在のPLCでも、データを統合するノウハウがあります。

分析用パソコンにBIツールを導入。データは収集しただけでは単なる数字の塊ですが、表やグラフにすることで瞬時に活用できる生きたデータになります。製造ラインの”見える化”が実現しました。

自動で収集できない設備点検・保守記録などについても、タブレットで入力できるデジタル化、ペーパーレス化をご提案し、最終点検結果をほかのデータと統合することも可能にしました。生産状況を生産計画表と比較して現状を把握したり、不良品発生が工程のどこの部分と関係しているかなどを、表やグラフで瞬時に示すことができるようになりました。

また、工場内に1台、表示用の大モニターも設置。工場内での情報共有にも役立てられるようにしました。


導入の効果

BIツールによる分析出力は、お客様のニーズにより多種多様に組み合わせることができます。

今回のケースでは、品質・生産性、設備安定性などを即座にグラフで表示する機能をつけました。生産の進捗状況を計画と照合して、遅れの幅をグラフにして、リアルタイムで工場の状況が判断できます。継続的な改善活動ができるようになりました。たとえば、生産予定、生産条件のデータと、現在の状況データを照らし合わせ、予定と実績の差がリアルタイムで表示できます。設備点検のタブレット入力したデータは、即座にデータベースに登録、生産計画の邪魔をしない計画的な保全が可能になりました。

分析画面の例。直感でわかるグラフ類は30種類。地図ソフトや監視カメラ画像と組み合わせることも可能。


応用できる業界・職種

製造全般 PLCでデータを収集している製造ライン

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