- 製造
仮想化
- セキュリティー
- 業務効率化
- コスト削減
- サポートが終了したOSのPCを使用、セキュリティーが不安
- 新OSに刷新すると、アプリが使用できなくなる
- アプリを新OS用に開発すると納期が長く、費用がかさむ
- 新OS導入でセキュリティーを確保
- 仮想化技術で、新OSでもアプリが使用可能に
- アプリの全面改修に比べ、短納期、コストはたった20%
仮想化
受発注処理を1日約1万件おこなっている文房具の物流センターから相談がありました。
基幹システムのサーバーは随時更新していましたが、倉庫内でデータを入出力するクライアントPC3台は更新せず、運用を続けてきました。クライアントPCのOSは「WindowsXP」で、メーカーであるマイクロソフトのサポートも終了しましたが、インターネットにアクセスしない限りは安全面で問題がなかったからです。また、PC上で使用している入出荷管理や在庫管理といったアプリケーションソフトは、「XP」用に独自開発したもので、OSを変更するとアプリの全面改修が必要だと考えられ、時間とコストの面からクライアントPCの更新が見送られてきました。
しかし、パソコンそのものが古くなり、使用が限界の状態に。このため、「Windows7」を搭載した新PCをクライアントPCとして導入することを決定しましたが、「できるかぎり、時間とコストをかけずに更新できないか」というご相談でした。
アプリケーションをOSから切り離して運用できる「アプリケーションの仮想化」をご提案しました。アプリケーションとアプリケーションの作動に必要なミドルウエアを丸ごとパッケージ化して、新しいOS上で実行する技術です。仮想化するための製品は、米VMware社製「ThinApp」を選択。コストが安いことやシステム構築が簡単であることなどのメリットがあることをご説明しました。
まず、お客様先に出向き、10日間ほど、OSとアプリケーションの間にあるミドルウエアなどの検証を行いました。その結果、単純なパッケージ化では起動できないアプリケーションやミドルウエアがあることが判明。立花エレテックの豊富な経験や技術により、パッケージをカスタマイズすることで、パッケージ化しても正常に動作できるように仕上げました。
検証後、3日間かけてパッケージ化したアプリケーションを、お客様先に持ち込み導入、動作確認しました。システム全体を更新した場合に比べ、短納期で新たな環境への移行が実現しました。かかったコストは、システム全体を更新する場合の20%程度でした。
新OSに移行したことで、セキュリティーを確保。システムを全て入れ替えるのではなく、既存アプリケーションを活用することで開発工数を削減、短期間で更新することができました。既存のアプリケーションを使用するため信頼性も高く、また、新たなアプリケーションを導入した場合に比べ、必要な検証作業を大幅に削減できました。
アプリケーションは実行に必要な環境が丸ごとパッケージ化され、独立しているため、USBなどで配布することが可能になりました。ミドルウエアなどのインストール作業が不要になるため、お客様でも容易にセットアップできます。
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