- 製造
PLC関連
- 機能改善
- コスト削減
- 20年前に導入した装置、トラブル多発で生産能力がダウン
- 海外製PLCを扱えるエンジニアが社内にいなくなった
- 海外製機器での更新は装置停止期間が1.5カ月、調達コストが高額
- 三菱電機製PLC、モーター、インバーターに一新、装置寿命を延長
- 三菱電機製への置き換えで基本メンテナンスが簡単に
- 装置停止は15日間、海外製での更新に比べ費用は3分の1程度
PLC関連
金属素材の上流工程で使用している圧延システムは、欧州メーカー製。中に使用されているPLC、モーター及びモーターの出力や速度の制御に必要なインバーターのすべてが海外製でした。装置導入から20年を超え、トラブルが多発していました。
インバーターとモーターについては、すでに使用している海外メーカーが製造を中止しており、万が一の場合にどう対応するのかが課題になっておられました。
交換するにあたり、まずPLCがどのようにインバーターとモーターをコントロールしているかを解析する必要があります。欧州メーカー独自の言語でプログラムが書き込まれているだけでなく、データコピーをブロックする仕組みが記入されていたため簡単ではありませんでした。
PLCと各インバーターの間に解析装置をはさみデータを取得。モーターの動作の詳細をデータ化するため、モーターの動きをビデオで撮影し、動作フローなどのチャートを作成、オリジナルのプログラムを製作しました。
圧延装置は約15日間停止、その間にPLC、インバーター、モーターを交換し、完全に同じ動きができる仕組みを復元しました。コストを抑えて装置が更新できたことにご満足いただきました。
PLC、インバーター、モーターを、単に従来品から更新しただけではなく、最新技術も盛り込みました。メンテナンスの省力化、システム寿命の長期化、 運転性能向上による生産性・信頼性の向上、そして省エネにつながる更新となりました。
①三菱電機の汎用FA機器の採用により、お客様の社内のエンジニアで少しのトラブル対応や調整ができるようになりました。 ②プログラムに日本語コメントを採用。センサー機器にタグ゙(入出力アドレス)を付けたり電気図面をつくったりという対応が、 日本語で迅速にできるようになりました。 ③生産拡大時の対応も簡単で、工場オペレーターの負担が大幅に軽減されました。 ④装置の操作表示器(GOT)に、生産品の品種データ(レシピ)が登録できるようになり、製造製品の切り替えが容易になりました。 ⑤モーターに電源回生コンバーターを導入したことで、約8%の省エネルギーになりました。
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