- 製造
見える化
- 業務効率化
- 機能向上
- ネットワークが停止するとトレーサビリティーが機能しない
- サーバーがダウンするとトレーサビリティーもダウン
- 完全トレーサビリティーを追及すると、サーバーダウン時に生産も停止
- ネットワークが停止してもPLCがデータを蓄積
- サーバーがダウンしてもPLCがデータを蓄積
- サーバーがダウンしても完全トレーサビリティーが可能に
見える化
どのような原材料を使用して、いつ、どうやって製造されたのか―などを詳細に追跡する「トレーサビリティー」は、生産管理に欠かせない仕組みになってきました。トレーサビリティーがあれば、製品に何らかの異常が発生したとき原因を究明することが容易になるだけでなく、生産工程の改善にも役立てることができます。
ご相談いただいた建築資材メーカーの既設トレーサビリティーシステムでは、ネットワークを通じて収集したデータをサーバーに送っていました。この場合、サーバーやネットワーク回線がダウンすると、トレーサビリティーシステムが機能しません。
トレーサビリティーを機能させずにラインを稼働すると、万が一のとき、異常の原因を究明できずコストが高くつく可能性があります。完全なデータを収集するため、サーバーがダウンしたときは製造ラインも停止、サーバーの復旧を待つ必要がありました。トレーサビリティーシステムが、生産効率を阻害する結果になっていました。
PLCに、通信用インタフェースユニットを追加、このユニットにはコンパクトフラッシュ(CF)を差し込むことができ、ここに随時データを一時保存する仕組みを構築しました。サーバーがオフラインのときは、データはCFに蓄積されていき、サーバーがオンになった時点でデータをサーバーに送信します。サーバー側の状態に左右されることなく製造ラインを稼働させることが可能になりました。
従来、ライン管理者は製造ラインの稼働状態に加えて、トレーサビリティーデータの収集ができているかどうか、サーバーの稼働状態を確認する必要がありました。トレーサビリティーシステムの改善により、サーバーの稼働状況のチェックをする必要がなくなり、管理者は製造ラインだけに注力できるようになりました。
管理者の負担が軽減され、ラインを無停止で運用できるようになりました。
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