某メーカーさまの工場では、現場の効率化を目的とした大幅な作業内容の見直しをすることになりました。
しかし、効率化を考えたときに、日常の業務において、

などの各種課題をクリアにする必要がありました。
効果をあげるためにまず重要だったのは、既存の環境の中で様々なデータを採取し、いかに工場内を可視化するか、ということでした。

作業員の製造機械の操作・入力ミスや生産予定、生産実績データ、作業内容と作業時間など様々なデータを採取し、生産状況を把握。さらに現場へ情報発信することで作業者の作業意識を改善し、問題解決につなげる。

生産計画を管理サーバに取り込み、製造現場のPLCから収集した実績をDB内でマッチング。タブレットPCや大型モニタでその状況をどこからでも確認する事が可能。

※網掛けの部分がシステム化の範囲

今回導入の【生産現場のどこでも「見える化」】はWeb技術を活用することで、生産形態や運用にマッチしたシステムを提供することが可能です。Webブラウザが使用できるPCがあれば、LAN環境でどこでも現場状況を見ることができます。
現場の状況をアラーム情報としてシステムから発信。人が見に行くのでなく、システム側から発信するため、担当者は即時に気づく事が可能になり、機械の停止時間等を最短に抑えることができ、迅速に対応できます。
また、既設のシステムを極力改修せずに実績管理システムを構築する事で、素早く稼働させる事ができました。

生産状況をリアルタイムに把握し、管理者へ生産状況に応じた指示の発信を行なうことでタイムリーな対応が可能になりました。
作業順序の追い越しや間違いが発生した際の大型モニターへのアラーム発信や、機械の生産カウントを監視し、停止があった場合の作業員へのアラーム発信などにより、「無駄を極力発生させない環境」を構築することができました。
さらに作業の中断が発生した際には「中断理由」を入力し、あとから分析することで、改善への検討材料として活用もできます。

今まで見えていなかったデータを収集し「見える化」する事で、ムダな作業や、非効率的な工程を明らかにし、その部分に改善を加える事で効率化を実現することができました。