事例詳細 バラハウス

  • 農業・林業

エネルギー

  • コスト削減
  • 業務効率化

杉本バラ園様(バラ栽培農家) バラ栽培農家における、燃焼コスト削減と生産品の品質向上 ハウス内の室温保持に専用開発のヒートポンプを導入し、油から電気へのエネルギー転換で、ランニングコストを削減

課題

  • 暖房に係わる燃料費を削減したい
  • 育成中の病気の発生を抑え、
    品質の良いバラを効率高く生産したい
  • 単位面積当たりの収穫高を向上させたい

導入効果

  • 油から電気へのエネルギー転換で、ランニングコストを削減
  • 灰色カビ病などの感染を予防できる環境に!
  • 秋口の再出荷から満足のいく質、量の生産が可能に!

導入の背景・課題

原油価格の高騰により生産コスト上昇と輸入バラの価格下落。厳しい生産環境の打破が急務!

従来、冬季のハウス内の室温保持にはA重油を用いる暖房機を使用していましたが、原油価格の高騰により生産コスト上昇と輸入バラの価格下落という現状に生産農家としてお悩みを持たれていました。
また、消費者の好みに合うバラを交配により作り出すことは、環境変化に非常に弱い品種を作ることとなり、ハウス内の温湿度を一定化することが重要になります。そのため、施設園芸(太陽光利用型ハウス栽培)によるバラ生産では通年、ハウス内温度を18℃以上に保つ必要がありました。


導入したシステムの概要

ハウスの主要設備 図

  • 除湿機、空調機、送風機、制御監視装置、温湿度計、日射系、補光照明、CO2濃度計等を今回のソリューションで導入。
    パソコンでの一元管理が可能です。

導入のポイント

施設園芸に適する仕様変更を施した専用機種をコストを抑えて開発

汎用パッケージエアコンを母体とし、施設園芸に適した仕様変更を施した機種を、当社主導でメーカーと共同開発することで、価格を抑えた開発ができました。また、空調機からの送風は遠くへ届かないという欠点がありましたが、そこに送風扇を使用し、広い送風域を獲得。温湿度ムラを解消することができました。
購入にあたっては農水省や経済産業省の当該補助金をうまく活用することで、限られた予算での購入が可能であったことも大きなポイントです。


導入後の効果

ランニングコストの抑制に成功し、事業継続の危機を脱却!

ハウス内の室温保持に専用開発のヒートポンプを導入し、油から電気へのエネルギー転換で、ランニングコストの削減を実現しました。また、ヒートポンプエアコンを夏季夜間に冷房装置として使用することにより、樹勢が保たれ秋口の再出荷から満足のいく質、量の花の生産も見込めます。
除湿機の導入に関しては、多湿期(梅雨時期)、日没時の室内相対湿度が80%を超える時に使用することで、灰色カビ病などたった一晩で感染する病気を予防することができました。

コスト削減をはじめ、バラの病気予防など安定した生産環境を得られたことで、「これからも安定的に事業が継続できる」と喜ばれ、高い評価をいただくことができました。

応用できる業界・職種

農作物生産者 花木(ラン等高温栽培のもの)野菜(トマト等高温栽培のもの)の冬季暖房必須の農作物

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