事例詳細 ドリル刃管理システム

  • 製造

見える化

  • 業務効率化

【工作機械メーカー】製造に使用するドリルマシンの刃に、シリアル番号をダイレクトマーキングし、刃のメンテナンス情報を管理 刃の寿命がきたら発注アラームを表示し作業者に通知

課題

  • ドリル刃のメンテナンス情報は手作業管理で、煩雑である。
  • ドリル刃の種別により寿命の長さが異なるため判断条件が複雑である。
  • 研磨状況の記録が画像として残っていない。
  • 固体管理のためには刃に番号をつける必要があるが、油まみれになる円筒金属に印刷する事が困難

導入効果

  • 刃のメンテナンス情報全てを管理する事で、工場内の在庫数使用場所が一目瞭然
  • 生産情報と連動させ、刃の交換時期アラーム表示生産性の向上コストの分析にも役立てることが可能に
  • マイクロスコープで撮影した刃の研磨前後の拡大画像も連動させ、刃先の状況を確認可能
  • ドリル刃にも印刷できる特殊プリンターを見つけ、すべての刃にシリアル番号を印刷し固体管理が可能

導入の背景・課題

工場内にある全ての刃の状態及び場所を把握し生産に使用する治具の「見える化」を行いたい

刃が鈍ってくると機械からはずし研磨し、寿命がくるまで繰り返し使用します。刃はフォルダにセットして、そのまま機械にセットします。この時、微妙にフォルダがずれていたりすると製造ラインから、戻される事もあり、ロスが発生します。
このようなロスをなくすため全てのメンテナンス状況をデータ化し記録する事にしました。これらのデータを分析する事でロスを軽減したいとの要求がありました。また、マイクロスコープを導入し、研磨前後の刃先の拡大画像を撮影し保存可能にすることで、加工不具合が起った場合の原因究明に役立たせられるとの期待もありました。
そのためには、すべての刃にシリアル番号をつけ、個々の刃を追跡、管理することが必要です。しかし、油にまみれて使用され、しかも太さが多様なドリル刃に番号を印刷することは簡単ではありませんでした。

写真

実現したいことは、ドリル刃一本一本にシリアル番号を付けて管理するということ。
油にまみれ、細く、太さが多様なドリル刃にシリアル番号を印刷するというのが
最大の課題でした。


導入したシステムの概要

システム概要図

導入のポイント

あらゆる情報を「見える化」することで効率的に

油にまみれる刃にも印字できるビデオジェット・エックスライト社製インクジェットプリンターの導入を提案。こうした特殊機械の情報を見つけることは、技術商社である立花エレテックならではのこと。
刃に番号をつけることで、刃のメンテナンス管理をシステム的に行うことができるようになりました。
在庫情報は、新品、社内研磨中のもの、社外に研磨に出しているもの、使用中のもの、すべてについて追跡管理できます。
再生前と後の画像データも蓄積し、あらゆる角度からデータを分析することが可能になりました。消耗部品であるドリル刃について、あらゆる情報を「見える化」することで効率化につなげます。


導入後の効果

管理情報を元に、生産効率や精度の分析も可能

管理情報が蓄積されれば、生産に役立つ分析に使うことが可能です。
たとえば、ドリル刃1本が加工した件数を計算し、どこのメーカーの刃が生産効率が高いか、外部の研磨業者についてはどこの業者が精度いいのか・・・など多様な分析が可能です。

応用できる業界・職種

製造業など全般 工作機械などの消耗部品や金型など、メンテナンス履歴を保存し、分析することが必要な製造業すべてで応用が可能です。メンテナンス品質の向上や取り換え時期のアラーム通知などに利用できます。

総合お問い合わせ

お電話でのお問い合わせ:06-6539-2718

Webでのお問い合わせはこちら

What's New

絞り込み検索(業種や導入効果などから絞り込み検索が可能です。)