事例詳細 アクティブタグを使ったシートシャッター開閉システム

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工場のフォークリフト出入り口を、特定の人しか出入りできないよう管理。出入り口のシートシャッターの開閉リモコンに、汎用アクティブタグを活用、ボタンを押すとIDを認証しシートが開閉するシステムを構築しました。電池が必要ですが、アクティブタグの場合、タグ数が少なければ比較的安価にセキュリティーが構築できます。

課題

  • フォークリフトで資材を搬入する協力会社は敷地内に常駐する親密企業、工場への出入りを管理していなかった
  • 協力会社社員なら、担当外でも工場内に入ることができてしまう
  • 安価なシートシャッターの入り口なので、セキュリティーの仕組みにもコストはかけにくい

導入効果

  • 電池が必要なアクティブタグシステムは、電池が必要ないRFIDシステムの半分以下のコストで構築可能
  • アクティブタグの通信距離は10メートル程度、受信機の設置場所の選択肢が多い
  • 工期は1日、既存設備へのセキュリティー導入でもすぐに設置が可能

導入の背景・課題

工場への搬入作業を行うフォークリフトの入退場は、協力会社に任せきりで管理していなかった

資材搬入口のシートシャッターは、赤外線が人を感知して自動開閉する仕組みでした。搬入作業を行う協力会社は、敷地内に同居する親密企業で、協力会社の社員であれば出入りは自由にできる状態でした。

「協力会社社員になりすました不審者侵入の可能性がある」という指摘があり、出入りを管理する方法を検討。シートシャッターの開閉に、ID認証が必要な仕組みを導入することを検討決めました。


導入したシステムの概要

システム概要図

システム概要図

工場に入る協力会社作業員と管理者10人に、アクティブタグが入ったシャッターの開閉リモコンを持たせることに。 シートシャッターの前でタグのボタンを押すと、タグ内の情報が送信され、操作人を認証、シャッターが開く仕組みにしました。

アクティブタグは、電池が必要なIDタグで、リモコンのボタンを押したときにID情報を発信するように登録しました。数秒間隔で自動的に情報を発信するように設定すれば、ボタンを押さなくてもタグが近づいたときに入口が開くように設定することも可能です。

今回は、電池を長持ちさせたいので、ボタンを押す仕組みにしました。


導入のポイント

パソコンレスで安価にセキュリティー向上

ID認証の仕組みにはいろいろありますが、今回は、シートシャッターの自動開閉のみをコントロールしたいとのご要望でした。入退場の履歴を記録する必要はないとのことでしたので、ID情報の受信には接点I/O(イン・アウト)レシーバーを採用、パソコンが必要なく、入退場だけを制御する仕組みにしました。

ID情報のレシーバーには最大で1000件のIDを登録が可能ですが、今回は10IDだけの登録でした。 接点I/O付レシーバーは、認証とシャッターの開閉制御を行います。電子アッテネータ(減衰器)機能により、レシーバーの設定でタグの検知エリアも設定することができます。
RSSI(受信電波強度)機能により、おおよその距離測定が可能で、この機能でも検知エリアも設定可能です。

微弱無線機器なので、免許も不要。今回は必要がありませんでしたが、パソコンを接続すれば、入退場記録を収集する仕組みも簡単に追加できます。


導入後の効果

アクティブタグシステムは比較的安価なので、急なセキュリティー導入に最適

アクティブタグ入りリモコンを持った作業者の通行時だけシャッターが自動で開くので、不審者の入場を防止。
セキュリティー向上だけでなく、赤外線感知による自動開閉と比べ、不要なシャッターの開閉がなくなり、工場内の冷暖房費ロスが削減できました。

応用できる業界・職種

製造業など全般 シャッターや自動扉がある工場、倉庫、物流センターなど

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